国宝・犬山城のふもとを悠々と流れる木曽川。古来、水と緑に恵まれた土地として知られた犬山・羽黒の地で銘酒「小弓鶴」は生まれました。
 時は、江戸時代。同地で庄屋をしていた吉野新右衛門は、この地の清冽で豊富な水に目をつけ、酒造りを始めました。創業は、江戸時代の末期、嘉永元年(1848年)。尾張藩の勘定奉行所からお墨付きを受け、酒造業を始めました。

 良質で豊富な地下水に恵まれたこの地には、かつて10軒を超える酒蔵がありました。しかし、時代の流れとともに、現在犬山市内には3軒を残すのみ。そんな中、幾多の困難を乗り越え、今も小弓鶴は江戸時代から続く味を今に伝えています。

 この地が「小弓の庄」と呼ばれたことから、名付けられた「小弓鶴」。現在は、クラフトビール「犬山ローレライ麦酒」の工房が併設され、表通りからは現代的な店構えとなっています。
 

写真は1990年頃の酒蔵の風景

 古来より日本酒にも、ワインのように長期間保存させることにより
格別の味わいとなる「古酒」があることをご存知でしょうか。
小弓鶴酒造の現当主で、六代蔵元の吉野淳夫は、40年近く前、
長期熟成酒がほとんど忘れ去られていた時代より古酒づくりに取り組み始めました。

 試行錯誤を経て、86年からは仕込みを本格化。毎年一定量を専用タンクで寝かせてきました。平成18年の火災により酒蔵のほとんどは焼失しましたが、奇跡的に被災を免れた一部の古酒は、より深い味わいと香りを放つ逸品として、 今も愛好家の方々に愛飲されています。長期熟成酒ならではの、琥珀のような色、重厚な味、豊かな香りを、ぜひ味わってください。

 もちろん、新酒も伝統の製法を大切にしながら、毎年丹精込めて作っております。時代におもねらない、日本酒本来の「濃醇にして軽快」なコクのある味は小弓鶴ならではです。

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 「継往開来(けいおうかいらい)」。先人の事業を引き継ぎながら、未来を切り拓くこと。これこそ、私たちが大切にしてきた思いです。そして、平成19年(1998年)、私たちはまた一つ、新たな挑戦を始めました。それが、世界に誇れる「クラフトビールづくり」への挑戦です。規制緩和により、全国で「地ビール(クラフトビール)」ブームが巻き起こる中、私たちは、「本物こそ生き残る」と信じて、  ビールの本場・ドイツの女性ブラウマイスター、ナディア・ベッカー氏に師事し、ビールづくりに取り組みはじめました。犬山市が、ローレライ伝説(※)で有名なドイツ・ライン河のほとりの街、ザンクト・ゴアルスハウゼン市と友好都市提携を結んでいるという縁もあり、ドイツ仕込みの新しいビールを「犬山ローレライ麦酒」と命名。原料の麦芽とホップはドイツ産にこだわり、仕込水には木曽川天然醸造水を使用。また、無濾過、非加熱の製法によりビール本来の味が楽しめます。

※ローレライ伝説 ローレライ(Loreley)とは、ドイツ・ライン河でも一番川幅が狭いところにある岩山のこと。付近は流れが速く、川底に多くの岩があるため、かつては多くの舟が事故を起こしたといいます。そのことから、「ローレライに住む美しい妖精の少女に船頭が魅せられ、船が川の渦の中に沈む」という伝説が生まれたといいます。伝説は、多くの詩や歌曲、オペラの題材になっており、犬山ローレライ麦酒は、ローレライの美しい妖精のように人を魅惑するようなひとときを提供したいという思いを込めて名付けました。

より多くの人に犬山ローレライ麦酒を愉しんでほしい、と当社ではレストランや出張ビアガーデン「Prost!」を行っています。大切な仲間や家族と、美味しいビールととっておきの食事で楽しく乾杯しませんか?

犬山ローレライ麦酒館では、毎日ランチバイキングを開催。オードブルから食後のデザートまで、シェフが腕によりをかけた食事の数々が、とっておきのビールとともに味わえます。夜の宴会には、パーディープランをご用意。予算や内容に合わせて、きめの細かいご対応をしております。
大型観光バスの受け入れにも対応し、無料送迎バスも完備。歓送迎会や各種会合、忘・新年会などにぜひご利用ください。

犬山ローレライ麦酒では、各種イベント会場へ工場直送の生ビールと、「炭火焼きソーセージ」などビールに合う料理をお届けするサービス「出張ビアガーデン Prost!(プロースト!)」を展開しています。地域のお祭り、会社の行事、仲間とのパーティなどに、ぜひご利用ください。人数、日時、メニュー、サービス内容によって異なります。御見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせを。

・お問い合わせ
0120-676-784
11時~22時。年中無休。
ただし、年末年始など臨時休業の場合がありますので、ご了承ください。

・過去の出店実績
犬山祭/名古屋まつり / 一宮オクトーバーフェスト / 博物館明治村、安城産業文化公園デンパークなどレジャー施設でのイベント
企業様主催のパーティーや懇親会、周年イベントなど / 町内会をはじめ各種団体の祭りやイベントなど

名称 小弓鶴酒造株式会社
代表者 吉野淳夫
住所 〒484-0894 愛知県犬山市大字羽黒字成海郷70
電話番号 0568-67-0033
FAX番号 0568-67-3815
創業 嘉永元年(1848年)

嘉永元年(1848年) 初代蔵元・吉野新右衛門、中島郡築込村(現・一宮市)の平左衛門より酒造株を譲り受け、酒造りを始める。
明治2年(1869年) 二代蔵元・吉野新右衛門、犬山藩より酒造のお墨付を受ける。
明治初期(1870年代) 二十代で早世した三代蔵元・吉野悦太郎に代わり、妻のとみがまだ幼少であった息子の宮一郎を支え、蔵を切り盛りした。
明治17年(1884年) 四代蔵元・吉野宮一郎、大日本帝国より酒類製造営業免許鑑札を受ける。
明治42年(1909年) 合資会社吉野家酒店に組織改編。
大正10年(1921年) 五代蔵元・吉野茂二、吉野酒造場に改編。
昭和28年(1953年) 小弓鶴酒造株式会社に改編
昭和62年(1987年) 六代蔵元・吉野淳夫、犬山城築城四百五十年祭記念として犬山城天守閣ボトルを発売。犬山城第十二代城主・成瀬正俊氏より句を賜る。
平成10年(1998年) 犬山ローレライ麦酒の製造を始める。犬山ローレライ麦酒館がオープン。
平成18年(2006年) 酒蔵が火事により焼失するも、県内酒造会社の協力を得て事業継続。
平成19年(2007年) 焼失を免れた古酒「琥珀酔」を発売し、人気を博す。

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